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2010年6月20日日曜日

音楽療法で元気になる!



 音楽療法とは音楽を聞いたり演奏をしたりする事で、心身の健康を維持したり回復を促す効果が期待できる療法です。クラシック音楽をBGMに使用で学習効果も期待できます。

音楽療法のきっかけは、第二次世界大戦中の米国の野戦病院で、音楽を流したり、演奏させたりしたところ治療の効果が早まったという研究から発展・応用されたものです。

医学的な治療対象としては、認知障害者、老人、発達障害者、メンタルヘルス、肉体的障害者、不登校児、学童、幼年期、薬物乱用者、神経障害者、他となっている。


音楽療法は必ずしも病的な人だけに応用しているわけではなく、日常生活においては精神的疲労回復。ストレス解消に良い。ストレスをためる機会が増えている現代人は、自分は健康であると自負している人もいるが実はストレス社会のまっただ中にいる為、半病人が増えているのである。
我慢をして人間関係を良好に保とうとしたり、パソコンやTVゲームなど寝る直前までやるなど長時間やりすぎ、夜更かしで寝不足や不規則な生活が疲労の原因にもなっている。特に職場などが変わったり、学生などの新人が環境に慣れない不自由さから慢性疲労化しやすい。
通勤ラッシュ・仕事・スポーツなどの肉体的な疲労。欧米型の食事=コレステロールのたまる肉食中心の食事や菓子類で糖分の取りすぎ=食事の偏りが脳波を乱し心身に与える影響が大きいという研究がある。

音楽療法は身近にある音楽で出来る自己治療法としてもお勧めです。
使用する音楽は基本的にはクラシック音楽を活用します。

効果が確認されている報告としては

1.血圧、呼吸、脈拍、新陳代謝、筋肉の運動に変化が起こる。(運動能力を高める)   2.音楽は注意を喚起し、集中の時間をのばす。(学習効果が上がる)  3.音楽はイマジネーションと知性を刺激できる。(創造力を強化できる)   4.音楽は気持ちの混乱を鎮め、より冷静な行動を引き出させることによって、場の雰囲気を変えることで平常心を維持させることができる。(落着きが出る・リラックス効果)       

ストレス解消に(リラックス時に)
グリーグ『ホルベルグ組曲』  バッハ『G線上のアリア』  パッヘルベル『カノン』  ベートーヴェン『交響曲第6番 第1,2楽章』  ヴィヴァルディ『四季』  モーツァルト『フルートとハープのためのソナタ』

不眠症の人に(寝る時に聞く)
シューベルト『アヴェ・マリア』  シューマン『トロイメライ』  バッハ『G線上のアリア』   パッヘルベル『カノン』  バーバー『アダージョ』

消化不良の人に(食事の時に聞く)
グリーグ『ラスト・スプリング』   ショパン『ピアノ協奏曲第1番』  テレマン『食卓の音楽』   ヴィヴァルディー『リュートのための協奏曲』  ヘンデル『ハープ協奏曲』 『フルート・ソナタ』   マルチェロ『リコーダーのためのソナタ』  モーツァルト『フルートとハープのための協奏曲』

肉体の活性化に(元気がない時に)
シューベルト『ミリティア行進曲』   シュトラウス『ラデッキー行進曲』  ベートーヴェン『トルコ行進曲』  メンデルスゾーン『真夏の夜の夢』  ロッシーニ『ウィリアム・テル序曲』   ワーグナー『ディー・マイスター・ジンガー』
                                               
シューベルト

憂うつ症、心配性の人に(不安な時に聞く)
ドヴォルザーク『交響曲第8番』   ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第5番』  ヘンデル『水上の音楽』 『メサイア・コーラス』   メンデルスゾーン『交響曲第4番イタリア』  モーツァルト『交響曲第35番』   ラフマニノフ『ピアノ協奏曲』

うつ病・うつ状態には、バッハ、ヴィヴァルディ、モーツァルトの作品全般が特に効果的であるそうです。旧約聖書『サムエル記』の中にダビデはサウルのうつ病を竪琴で治したとされる記述があります。




怠け症の人に(やる気を起こす時)
ハイドン『トランペット協奏曲』  プロコフィエフ『キジェ大尉』  トリス『ハンガリア狂詩曲』   リムスキー・コルサコフ『シェエラザード』  レスピーギ『古代の舞踏曲とアリア』 『ローマの杖』   ロドリーゴ『アランフェス協奏曲』

自信喪失の人に(落ち込んだ時に)
R・シュトラウス『日の出』(”ツァラトゥストゥラはかく語りき”より)  ブラームス『交響曲第2番 最終楽章』   ベートーヴェン『ピアノ協奏曲第5番』  ベルリオーズ『交響曲イタリアにおけるハロルド 第3、4楽章』

夢幻世界との接触に(ロマンチックな気分に)
クライスラー『ユーモレスク』   ドビュッシー『月の光』   ヴィヴァルディ『オーボエ協奏曲』  ブルック『スコティッシュ・ファンタジー』  ラヴェル『パヴァーヌ』  ワーグナー『宵の明星』(”タンホイザー”より)
愛と信仰を育てるために(愛を語る・信仰心に浸る時間にリラックス)
グリーク『われ汝を愛す』   バッハ『主よ人の望みの喜びよ』
パバロッティ『オーソレミオ』   フランク『パニス・アンジェリスカ』
メンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲』   ラフマニノフ『愛のテーマ』
ワーグナー『リーベシュタット』(”トリスタンとイゾルテ”より)

思考力を明晰にするために(アイデアが出ない時や学習効果をあげたい時に)
アルビーノ『協奏曲全集』   ウェーバー『オベロン序曲』   ブラームス『ヴァイオリン協奏曲』
スカルラッティー『チェンバロ・ソナタ』  バッハ『ブランデンブルグ協奏曲』
テレマン『三つのヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲』

※音楽を聴く時の音量はどうするのか、大きすぎてもダメである。会話に支障のない音量で、学習の時はBGMとして静かに、寝る時は、できるだけ音量を小さく。


ブラームス




言って見レビアの泉

音楽の効用には個人差があります。食べ物に好き嫌いがあるように、クラシックが嫌いという人も、食わず(聞かず)嫌いの人も当然います。要するにクラシック音楽だけが効果があるわけではなく、自分が好きな現代曲=ポップスの中にも邦楽の中にも各国の民族音楽の中にも、聞く本人がリラックスする曲は沢山あります。


ビートルズの曲はクラシックの次におススメです。そして、雅楽などの古来からの曲もDNA(遺伝子)を適度に刺激してくれる。痴呆症の方には幼少のころに聞いた童謡や唱歌などを聞かせると徘徊するのが減ったとか行動が落ち着いたと効果が報告されています。通常の方の場合、流行歌などを繰り返し利用するには、歌が無い楽器演奏のみのほうが飽きが来ないようである。  


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