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2010年7月5日月曜日

睡眠健康法(眠りの仕組みを知る)

前回までは、疲労回復の為の柔軟体操や入浴法、刺激療法などを取り上げてきたが、今回は、疲労回復の基本的な絶対条件としての睡眠環境を整えることの重要さを考えてみた。
入浴法や呼吸法の詳細は、右側にあるラベルをクリックすると見れます。

疲労回復の第一条件は、よく眠れる事。質の良い睡眠を効率よく取れるかである。短時間でも、熟睡できれば、疲れは、確実に取れる。熟睡できる環境をいかに確保するかを考える。心と肉体の疲労が取れなければ、熟睡できないわけであるから、寝る前の準備運動として、ストレチングなど柔軟体操と腹式呼吸法がとても効果的である。睡眠時間は長ければ良いわけではなく、短時間でも熟睡できて、心と肉体の疲労が回復できていれば、頭がスッキリしていて、カラダも元気である。疲れがないと、やる気が出てくるが、疲労が蓄積すると、マンネリ化、倦怠感、根気がなくなり無気力になる。睡眠とは脳(大脳皮質)に酸素を十分送り込み脳を休める事である。


平均的に良い睡眠時間とは7時間位といわれているが、個人差も当然ある。短時間でも、最も効率の良い睡眠を得る場合は午後11時ごろ寝て、午前5時頃起きるのが良いとされる。

そのデーター的根拠は?(下記は平均的なレム・ノンレム睡眠周期。時間帯には個人差がある。生物体内時計は朝の太陽光を浴びることで調整されている為、時差が出る。健康の為に必ず朝一で太陽光を浴びよう。体内時計が狂う事で不健康になる。)

※図をクリックすると拡大できます。モニタ右上のXでもどれます。



※眠りには、脳波の波形を観測すると、レム睡眠(浅い眠り)の波ノンレム睡眠(深い眠り)の波があり、1.5時間(90分)という睡眠周期があり交互に繰り返される。

大きな波形午前1時から午前3時頃をピーク4回から5回観測できると言われている。
深夜の脳波に比べて、日中は連続的な大きな睡眠の波形は観測できないらしい。と言うことは、日中の睡眠は本当の意味での休息は取れていないことになる。あくびや眠気が出てくるのは、午前11時から午後3時の間と深夜の午前1時から午前3時の間がピークと言われている。

午後9時30⇒(15時間)午後11時=レム睡眠(浅い眠り)

午後11時⇒(1.5時間)午後12時30=ノンレム睡眠(深い眠り)

午後12時30⇒(1・5時間)午前2時= レム睡眠(浅い眠り)

午前2時⇒(1・5時間)午前3時30=ノンレム睡眠(深い眠り)

午前3時30⇒(1・5時間)午前5時=レム睡眠(浅い眠り)

午前5時⇒(1・5時間)午前6時30=ノンレム睡眠(深い眠り)

午前6時30⇒(1・5時間)午前8時=レム睡眠(浅い眠り)

理想的には、深い眠りの時間帯から寝て、浅い眠りの時間帯に起きると、目覚めは良い。しかしながら、疲れが取れ、寝不足気味にならない絶対条件は、必ず、眠りの波であるノンレム睡眠(深い眠り)が、睡眠中に2回入っていることである。だから、23時に寝て5時起きは、6時間睡眠だけど、意外とスッキリ目覚め、疲れが取れる。
生理学的にはホルモンの分泌作用が活発で脳に休息を与え、カラダのバランスを整え、副交感神経(リラックス作用を促す)など正常な働きを維持してくれる、最も理想的な休息の時間帯は午前1時から午前3時の間が最大のピークとなる。この時間帯の深酒や激しい運動は避けて休息の時間にあてることが健康維持の秘訣でもある。激しい運動と言っても、夜の営み(SEX)は誰にも止められない。本能のままに行動されるかどうかは、私の関知することではない。

眠りのヒント
通常、日中の活動中は体温が高く、夕方になり体温が下がると眠くなる。つまり体温の低下の幅が大きいほど眠くなり、寝つきが良くなる。
室温は暑すぎても寒すぎてもよくない。寝る環境温度と体温の調整が大事である。

短時間睡眠(昼寝)健康法のすすめ!
現代人は寝不足・不眠症の人が多い。そこで、お勧めなのは、お昼寝である。昼の休み時間に短時間睡眠をとるのが良い。午後の活力を生む! 睡眠時間は15分から20分が適当である。それ以上は、逆効果である。覚醒するのに時間がかかり、動きが鈍くなる。腹式呼吸をやるとなお良い。

姿勢は横になって寝るのが理想的であるが、いすの上でも、どこでも、場所は選ばないけど、出来れば睡眠妨害の入る電話や騒音などは極力避けたところで睡眠をとることである。

どれだけ睡眠を取ればよいのか? 
満足のいく睡眠時間には個人差があって、短時間睡眠型(5時間位)でOKという人と長時間睡眠型(9時間以上でも不足)があり、生活環境や遺伝的なものがあるらしい。しかしながら、夜更かしをして、午後に向かって眠ると、バランスが崩れやすくなるのは事実で、生理学的には脳の休息と副交感神経系、循環器系その他の働きが昼と夜とが逆転するわけであるから、正常運転に狂いが生じてくるのは、当たり前である。


生物体内時計は朝日を浴びて、脳に太陽光1ルックス~2ルックス)をインプットすることで時差を調整しているということがわかってきた。我々は、太陽の光エネルギーがないと生きて行けないのである。人口の光(一般家庭の明るさは500ルックス位)だけで一日を過ごしている人は健康を維持できない。寝不足気味の人でも、必ず5分でも良いから朝日を目から浴びて体内時計の狂いを調整しよう。人生80才まで生きる人でも、人生の3分の1の27年間は睡眠時間として、寝て暮らすことになる。快適な睡眠を自由自在にコントロール出来れば、快適な人生を送れる。人生の成功者になれ!

勝手に言ってミレビアの泉(言ったもの勝ちのあまり意味のないお話)

健康の第一は①に睡眠、②にスイミング(水泳)が良いかどうかは個人差がある。一石二鳥のものぐさ氏などは睡眠とスイミングを兼ねて、入浴中に寝てしまい、おぼれかけて、死にそうになったというから大変である。溺れる者、ワラ緒もつかむ!=おぼろ月夜にファラオ(エジプトの王家の称号)をつかむ=私が口走った意味のない言葉!



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